2012年09月28日

私の好きな店、別格ーー立石三代、創業大正13年、和食「魚つぐ」

魚次店構え.jpg

 かつて、立石には、毎日にように腰紐を付けて、大きな秋田犬を散歩させる上品な老紳士がいました。それが、和食「魚つぐ」の先代、創業者のシマ氏です。
 氏が、仕出しを含めた魚屋立石に開店したのは、大正13年のことだったといいます。その後、魚屋の裏に和食店もオープン。以来、魚つぐは、長きにわたり真っ当な和食店として立石に君臨し続けています。
はも落とし.jpg

 お刺身、天ぷら、焼き魚、鍋物……とにかく、いろいろと和食を食べたいなら、向かうべき先は魚つぐです。春には山菜、初夏には鮎、夏には鱧(写真上)、秋には松茸、そして冬にはアンコウや鴨など、季節の味覚も堪能できます。さすがだなあ、と感心するのは「寄せ鍋」。魚出汁のきいたスープは、プロでなければ出せない味だと心底思います。

 実は、以前、このお店の厨房を覗かせてもらったことがあります。あまりの広さに驚きました。まるで、『前略おふくろ様』や『拝啓、父上様』を見ているようでした。広い空間には、清潔感と緊張感がピーンと漂っていました。これほどの厨房を備えた料理屋は、立石には他にないでしょう。



□「魚つぐ」
住所:〒124-0013 東京都葛飾区東立石3-36-3
電話:03-3697-7221
営業:11:30〜14:30、17:00〜22:00
月曜定休
メニュー:会席料理=¥5,250〜(先付、前菜、お椀、刺身、焼き物、
煮物、茶碗蒸し、揚げ物、食事、デザート)
天ぷら膳=¥1,500、刺身膳=¥1,500
お刺身盛り合わせ=¥2,100〜
平日のランチ=魚つぐ特製弁当他¥1,260〜(サラダ、デザート、コーヒー付)





追記:この夏、うまきもの、「魚次」の「鱧(ハモ)」(2012年夏)

 ♪幸せだったわ ありがとう〜

 この夏、帰国した折に魚次で食べた鱧(ハモ)を思い出す度に、私は大好きないしだあゆみのヒット曲、『幸せだったわありがとう』(74年)を口ずさんでいます。
 ホント、シアワセダッタワ、ア・タ・シ。
 
 私は、が大好物なのですが、アメリカではなかなか食べることができません。そこで、帰国前から魚次に連絡、「鱧願い」を出しました。そして、帰国翌日、時差ボケでグラグラした頭を抱えて魚次の暖簾をくぐるとーー、待ってました! ・大明神。
はもしゃぶ.jpg

 暑い宵に「湯引き(落とし)」(900円)も最高でしたが、「鱧しゃぶ」(1,500円)もべらぼうにいけました。は梅肉に限ると思っていたけれど、ポン酢とも相性がいいんですね。もっとも、このポン酢がさすがにプロの味ですごかったんだけど。

ハモ浮き袋.jpg

 さらに、板長さんが「鱧しゃぶ」用に、特別に鱧の浮き袋(写真左、手前)を出してくれた時にはーー、
 ♪夢を見てるみたいに
 幸せだったわありがとう〜

 立石でこのクオリティを保つのは難儀なことと思います。しかし、いつまでも、いついつまでも魚次には踏ん張っていただきたい。立石以外のみなさん、良心的な値段を考慮すれば、遠方からでも交通費を使う価値ありと思います。なお、鱧しゃぶは10月半ばまで2人前から注文できるそうです(要予約)。

 次回の帰国は秋の予定。次は魚次のスッポン鍋に挑みます。




追記:冬の「魚次」、スッポン・ナイト(2012年冬)

 冬の立石、里帰りの目的のひとつは「魚次」「スッポン鍋」でした。

 まずはスッポンの血をグビッ。アップルジュースやお酒をミックスしているので、あくどい味はまったくなし。
魚次スッポンの血.jpg


 グツグツと煮え始めたスッポン鍋。今回は特別リクエストで、スッポンの老舗京都の「大市」風に野菜などを入れず、スッポン一本勝負。
スッポン鍋.jpg
 久しぶりに食べたスッポンは、魚類というより獣類の味がした。ショウガとスッポン汁の兼ね合いが絶妙。なお、魚次の「スッポン・コース」(含・血、前菜、鍋の野菜)は、日によって一人前8000円〜10000円。要予約。

 この夜は他に、小肌650円、平目1,200円、赤貝800円なりぃ〜〜〜。
刺身盛り.jpg

おかみさん、この3月に亡くなりました。
お通夜は、3/11、震災の日。
実は、私、その2日前から立石に戻っており、
まだ立石です。
お通夜にもまいりました。
おかみさんの笑顔の写真が素晴らしく、
早すぎる死に涙が溢れました。
長い間、ありがとうございました。
どうぞ安らかに。
posted by 柳田由紀子 at 05:52| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 飲食店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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