2012年12月09日

チタリングス(黒人たちのモツ煮)の謎

 立石とは関係ないのですが、モツ好きな私は、過日、アメリカ黒人の伝統料理(ソウルフード「チタリングス(Chitterlings)」を初めて食べました。もちろん胸を躍らせながら。
 ところが……。
Chitterlings_011.jpg

 
 まずかった〜、「チタリングス」……。あれが、本来の味なのか? それとも、あの店が特別にまずかったのか??

 チタリングス(Chitterlings)は、豚の腸の煮込み。「ソウルフード」と呼ばれる黒人料理の一種です。かつて、黒人たちが奴隷だった時代、彼らは、豚の内臓や豚足、ナマズなど、主人が使わない(あるいは捨てた)食材を調理していたといいます。そうした料理をソウルフードと呼び、ナマズの揚げ物(catfish fry)やチタリングスはその代表的なメニューです。
 黒人たちを撮り続けたフォト・ジャーナリスト、吉田ルイ子氏の『ハーレムの熱い日々』(講談社文庫)もチタリングスに言及しています。
「ちょっとからくて歯ごたえがあり、日本人の酒の肴にはもってこいの食べ物だ。」

 ふむ。
 私は、とにかくモツ(内臓)が大好きで、特に腸(ホルモンとかシロと呼ばれる部位)に目がありません。だから、長い間、チタリングスを食べる日を夢見ていました。ところが、ロサンゼルス周辺のどのソウルフード店に行っても、
チタリングス? 昔はやっていたんだけどねぇ……」の答え。
 私はもう意地になって、「どこかやってそうな店を知りませんか?」と、店から店へと辿り歩きました。そうして、ある店から「ここになけりゃ、あきらめな」と紹介されたのが、スラム街ワッツ地区にある一軒でした。
 でも、電話をしたところ、この店も、
チタリングスを作る日は決めていない。あれは、手間のかかる料理だからさぁ」

Chitterlings_2.jpg 以来、週に一度は電話で確認。ついに、ある日「今日はあるよ」と言われ、小躍りしてワッツまで出かけたのです。
 店に入ると、
「あんたね、毎週電話してきたのは!」
 と、でっぷりと太った黒人のおばさんがガハハと笑いました。歓迎ムードにますます胸がふくらみます。
 ところがーー。
 目の前に出されたチタリングスを見て、胸のふくらみは一気に萎みました。内臓料理の真髄は、鮮度と下ごしらえにあると私は思います。だのに、だのにーーこの腸、一見して古い。だから匂いがきつい。トマトや香辛料と一緒に煮込んだというけれど、漂ってくるのはモツの強烈な臭みのみ。モツ自体は柔らかかったのですが、それは「じっくり煮込んだから」というより、コリコリ感の抜けた古いモツを使ったからだと察します。
「酢やチリソースをかけると、おいしいわよ」と、おばさんが教えてくれたので試したものの、それもムダでした。こんもりと盛られた目の前のチタリングスは、一向に減らないのでした……。

 あれから半日。今でも、自分の身体が内臓臭さを発っしているのがわかります。強烈。チタリングスとは、元来あのようなものなのでしょうか? 謎が深まります……。




訪ねたお店はJordans Cafe。危険な地域なので、明るいうちに出かけましょう。
Jordans cafeに関する他の情報。閉店の噂もあり。
photo by Yoji Abe, Redondo Beach, Califronia


J.jpg



posted by 柳田由紀子 at 18:38| 東京 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | 立石のその他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
歯髄膜炎からこちらのブログにたどりつきました。
現在悶絶トンネルの真っ只中です。
医師も原因がわからないと言われたため、ネットでいろいろ調べました。
そしていろいろ疑問をぶつけたところ、現在歯膜炎では?(歯髄膜炎を指すのでしょうか??)と言われています。
医師も「こんなに痛がる人は見たことない」と不思議がられますが、医師曰く強い痛み止めだという薬も数時間しかもちません。
虫歯はいろいろ経験しましたが、この痛みは比ではありません。それこそアイスノンを抱える夜が続いています。
ブログ内容にとても共感いたし(同志のような気持ちです。)、コメントせずにはいられませんでした。
Posted by さき at 2010年11月10日 15:22
 自分の体験を思い出し、ご返信せずにいられなくなりました。
「現在歯膜炎では?(歯髄膜炎を指すのでしょうか??)」
ーーこれに関しては、おそらく「歯髄炎」と「歯根膜炎」を混同されているのだと思います。そうですよね、こんな言葉、めったに聞きませんものね。参考なるサイトは以下です(すでにご覧になったかもしれませんが、念のため)。

→gooヘルスケア(歯髄炎と歯根膜炎)
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10E10300.html

 しかし、今のさきさんは、知識などより、「とにかく痛みを止めて」と思われているんだと思います。歯髄炎にしても、歯根膜炎にしても原因はさまざまなようですが、長くなると私のようにこじれてしまいます。現在の歯科医と平行して、評判の良い先生方から第二、第三の意見を聞くことを、素人ながらお勧めします。
 私の場合、第三の医師が「歯のヒビを発見」〜「抜歯」にいたったわけですが、医師の話では、「あと半日、あるいは一日処置が遅れていたら、骨髄炎になっていた」と言われました。
 動いてみてください。動いて、たとえすぐに成果はなくとも、いずれ必ず道が開けます。
 痛みから解放される日が、一日でも早くきますように。

Posted by 柳田由紀子 at 2010年11月11日 02:09
お返事いただき、ありがとうございます。
病院でも、家族にもこの痛みを理解されないため、絶望感を感じていましたが(オーバーに言うと、こんな痛みがずっと続くなら死んだほうがいい!!」とさえ思える激痛です。

なので、このブログにたどり着いたときは、「原因不明ではないのだ!私だけでないのだ!」とほっとしました。

ずっとお世話になっている医院なので、なかなかセカンドオピニオンについて言い出せず、今は痛み止めと抗生物質で炎症がおさまるのを待っている状況です。

今回おさまっても、この痛みが再発するのが
恐ろしく。(今後妊娠の可能性もありますが、妊娠中にこの痛みに襲われたら・・・。薬も飲めず、想像するだけで恐ろしいです。)

大学病院など専門医にかかれば良いのでしょうか?
口腔外科?などありますが、おすすめの科はございますでしょうか?

今の先生には気がひけますが、勇気をもって他の先生からもご意見うかがえたらと思っているものですから。

こちらのブログ並びに教えていただいたホームページもこれからじっくり読ませていただきます。

どうもありがとうございます。

Posted by さき at 2010年11月11日 15:49
お返事すっかり遅くなり申し訳ありません。
その後、いかがでしょうか?
原因発見〜激痛退治にいたっているといいのですが。

当方、花粉症で沈没していました。
私が住むロサンゼルスにも、
花粉症ってあるんですよ。
杉ではなくて、砂漠の草木の花粉なんですけど、
これが強烈で、
ちょうどインフルエンザにかかったように、
発熱して、喉がはれ、関節まで痛くなるんです。

それはともかく……。
医師の推薦に関してですが、
私も大学病院を考えました。
でも、大学病院でも歯根膜専門の先生は
限られ、しかも、予約がかなりうまっている
と言われ、絶望の淵に突き落とされました。

それで、いろいろな人に相談しているうちに、
第三の医師に出逢い、
問題解決へといたりました。
この第三の医師は名医と思いますが、
医者と患者には相性もあるし、
万が一、この先生でもダメだった場合、
素人の私に責任は負えないので、
お名前をお伝えすることを躊躇しています。

とにかく、
この2週間で快方に向かわれていることを祈って
おりますが、いかがでしょうか?
Posted by 柳田由紀子 at 2010年11月26日 03:08
こちらこそ大変ご無沙汰し、申し訳ありませんでした。(子育て中で、夜は睡魔に襲われ、ネットから遠ざかっておりました・・・)

ご丁寧にお返事いただき、また、ご心配もいただけとても感謝しております。

花粉症、そんなに大変な症状が出るのですね。毎年悩まれているのでしょうか?

花粉のシーズンが始まる前に(ここが重要らしいです。)、お注射を打っておくと、そのシーズンは症状和らぐと聞いたことがあります。(きっと既にご存知のことだと思いますが。余計なことをすみません。)

おうかがいしただけでもお苦しそうで・・・。どうか現在は症状が回復されていますように・・・。

私のほうは、おかげさまで痛みは取り除かれ、あの暗黒の日々から解放されました。

ただ、根の治療などの根本的な処置をされたわけではなく、薬で散らし、症状を収めただけのような状態です。痛みはとれたものの、まだ歯茎にも炎症が残っているそうで、通院しています。

あの痛みが再発するのがとても恐ろしいので、現在の病院で一区切りついたら、やはりもっと大きい病院で診てもらおうと思います!

また何か進展がありましたら、ご報告させてくださいね。



Posted by さき at 2010年12月11日 02:11
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