2011年02月02日

本場の「トリッパ」を食べた!

 立石とは関係ないのですが、モツ好きな私は、「チタリングス(Chitterlings)」(アメリカ黒人の伝統料理=ソウルフード)に続いて、イタリアで本場の「トリッパ」を食べてきました。下の写真がそれですが、申し訳ない、意地汚くも長距離列車の中で食べたので、ブレております……。

トリッパ


 私が「トリッパ」を食べたのは、イタリア北部のピエトラサンタ。この街には、拙著『二世兵士 激戦の記録ーー日系アメリカ人の第二次大戦』(新潮新書)の取材で訪ねました。ピエトラサンタは、「ゴシックライン」と呼ばれる険しい山岳地帯の麓にあり、日系アメリカ人で編成された第四四二戦闘連隊は、ここで死闘を繰り広げたのです。




 モツ好きな私は、イタリアで本場のトリッパを食すのを楽しみにしていました。トリッパとは、牛の胃袋を、トマト、ワイン、ニンニク、ハーブなどで煮込んだもので、ピエトラサンタのある北イタリアの郷土料理です。
 そのピエトラサンタで私が通いつめたのは、ドーモ広場の入口にある「Il Gatto Nero」というお店(左の写真。ドーモ門の左側)。リゾット、ラムのロースト、オッソブロッコ(仔牛の煮込み)、そして「トリッパ」。注文したメニューはすべて実においしかったです。

ピエトラサンタ


 ところで、牛には、ハチノス、センマイ、ミノ、ギアラと、4つの胃があります。東京の小洒落たイタリア料理店で食べた時は(そういえば、アメリカではまだトリッパを食べたことがありません。アメリカ人は、一般にモツを食べないのでイタリア料理店にメニューがないのです。マンハッタンの高級店ならあるのでしょうか?)、ハチノスだけを使用していましたが、「Il Gatto Nero」のトリッパには、少なくともハチノス、センマイ、ミノの3種類が入っていました。ギアラは入っていなかったように思います。

 ハチノス、センマイ、ミノ、それぞれの胃袋の食感を比較しつつ食べられたのがうれしかったですね。それから、切り身が大きかったので豪快な感じもしました。日本でトリッパを出すレストランは総じて高級店ですから、トリッパもちょっと気取って上品です。でも、本場にあっては、もっと剛胆な食べ方をされているという気がしました。ま、所詮はモツ煮ですからね。

ピエトラサンタ


 量がとても多かったので、持ち帰りをお願いし、翌日、東に向かう長距離列車の中で赤ワインを飲みつつ食べました。写真がブレているのはそのせいです。さらに言うと、「Il Gatto Nero」の店内写真もブレていますが、これはキャンティ・クラシコを飲み過ぎたせいです……。
 冷えたトリッパは、さすがにたいしておいしくなかったけれど、それでも食べ切ったのは、余分な脂肪分や汚れをきちんと取り去って煮込んでいるので、モツの臭みがなかった故でしょう。そのあたりにも、イタリア人の腕の確かさを感じました。

Il Gatto Nero
Piazza Carducci 32, Pietrasanta, Lu, Italy
Phone: 0584-70135
予算:毎晩さんざ飲んで食べて、ひとり35ユーロ程度。


柳田由紀子の本/紫


posted by 柳田由紀子 at 17:21| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 立石のその他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
日本のイタリア料理屋では、まあまあの値段を取られるのでハチノスを使ったトリッパは高級料理だと思っていました。郷土料理なのですね。しかも、よく考えたら日本人向けに嗜好を合わせているのですね。本物を食べてみたいです、一度くらい。自分で作ってもお手本の味を知りませんので。和牛のそれと比較してそもそもが違うのでしょうか。?教えて下さい。
Posted by 教えて下さい、那須塩原の松じー at 2014年10月17日 13:38
モツ自体は日本のモツと変わらないと思いました。ただ、とにかく豪快でした。日本のイタリア料理店で出すトリッパは、上品すぎるように感じています。
Posted by 柳田由紀子 at 2014年10月18日 03:28
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