2012年12月09日

「雨中奥戸橋の眺望画のごとし」(『断腸亭日乗』永井荷風)

 いま少し『あのエッセイ この随筆』(川本三郎著、実業之日本社)から引用を続けましょう。
 永井荷風は、昭和17年6月4日に立石を訪れ、奥戸橋に寄りました。そして、奥戸橋の様子を、
「雨中奥戸橋の眺望画のごとし。橋際に地蔵と道しるべあり」
 と、『断腸亭日乗』に記しました。
 この橋の正式名称は、本奥戸橋ですが、地元では奥戸橋と呼んでいます。

奥戸橋/曇1.jpg

 奥戸橋はどこにあるかというとーー京成立石駅から仲見世商店街を通り抜けると、奥戸街道というバス通りにつきあたります。その奥戸街道を5分ほど東に歩いたところに架かっているのが奥戸橋です。橋の下を流れているのが中川で、橋の向こうは立石ではなく、奥戸という地名です。




 川本三郎氏も、立石を訪れた時は奥戸橋まで足を伸ばすといいます。
「橋の畔には、江戸時代に作られたという地蔵尊と馬頭観音、道しるべが残っている。その脇に十年ほど前に作られた案内碑が立っている。荷風の『断腸亭日乗』が引用されている」『あのエッセイ この随筆』
「雨中奥戸橋の眺望画のごとし〜」は、この案内碑に刻まれていると、『あのエッセイ この随筆』には書かれています。

 しかし、この案内碑が見つからないのです。どなたか、ご存じの方がいたら教えてください。



posted by 柳田由紀子 at 16:07| Comment(4) | TrackBack(0) | 文芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ふっきーならば知っているんじゃありません?
Posted by Double Eagle @kachinet at 2012年12月13日 20:07
実はふっきーには相談済です。
ふっきーにも心当たりはないそうです。
川本さんの勘違い説も出ております。
Posted by 柳田由紀子 at 2012年12月14日 07:27
ワタシはこれを見たことがあります
橋の立石側道路わきにありましたよ
地蔵?の隣だったと思います
しかし最近はないのです
あれー???ってかんじ
撤去されちゃったんじゃないかな?
川本本を読んで見に行ったのか
知っててあああれねと思って読んだのか
確かにありました
Posted by 世田谷の立石好き at 2013年11月02日 17:29
 コメントをありがとうございます。
 いや〜、これで私の記憶が間違いないとわかり、胸のつかえがおりました。そうなんですよ、私も見た憶えがあるのです。場所は、「世田谷の立石好き」さんがおっしゃるのと同じところ。郵便局の横ですよね?
 ところが、改めて見に行ったらなかったんです。それで、キツネにつままれたような気持ちになっていました。これですっきりしました。
 でも、残念ですよね。なんで撤去しちゃったんだろうか。
Posted by 柳田由紀子 at 2013年11月02日 17:46
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