2012年12月06日

仲見世商店街もなくなっちゃうの?

 着々と進められている「京成立石駅、鉄道の高架・立体化計画」。私が取材した感触からいえば、この計画が後戻りすることはもはやないでしょう。したがって、北口駅前の風景が、近い将来がらっと変わる(変わってしまう)ことは避けられません。

まどか 京成電車

illustration/山崎まどか

 一方、現在協議中なのが、南口にある仲見世商店街の再開発。数年前、「栄寿司」に寄った際に、私は、ご主人に、「噂されている仲見世の建て替え」について尋ねました。ご主人の答えはーー「進んでるよ」。なんでも、高層ビルを建てて、その中に店舗を入れるような計画であると、話してくれたように記憶します。




 しかし、ここ最近の「立石ブーム」の影響を受けて、仲見世の再開発に異議を唱えている店主もいます。彼らの論理は、「仲見世ひいては立石に活気が戻ってきたのは、“昔っぽさ”が残っているから。それなのに、どこにでもあるようなビルにしてしまったら、元も子もない」というもの。私も同感です。

 ただ、そうはいっても建て替えが避けられない状況にあるのも事実です。
 それは、
◆仲見世のある立石一丁目が、東京都が定める建物倒壊危険度5であり、
◆都内5073町丁目中で32番目の危険度と認定されているからです。
 つまり、立石一丁目は、東京都で32番目に壊れやすい街ということです。ちなみに、東京都が発表している地域危険度は5段階評価で、5が最も「危険」です。

再開発反対 古書上々堂さんは、仲見世商店街の理事長を訪ね、丁寧な記録を自身のブログに掲載されています(私は、このブログではじめて、仲見世の前身である戦後の闇市が、「田んぼを埋め立てて造られた」ことを知りました)。古書上々堂さんは、「人命に関わる問題」なので、「結論から言うと、立石仲見世通り商店街はおそくて10年、早いと5年のうちに消滅する」と記しています(2007年6月17日)。

 そのかたわら、
「誰か若い人でここを借りて面白い事業をやる人はいないのだろうか? もしそういう人が沢山集まって、この空間の可能性を考えたら、きっと魅力的な次の展開がありえると思うのだが……」とも提案しています。

 本当に、私もそう思います。「都内で32番目に危険」という現実を考慮すれば、確かに建て替えは必要かもしれませんが、仮に建て替えるにしても、何か仲見世ならではのやり方があるように思うのです。これを読まれた方、良いプランがあったら、是非、ご意見をください。

柳田由紀子の本/紫
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「鳥房」が消える?  進行中の京成立石駅、鉄道立体化計画

train2lowlow.jpg 立石の名店の数々が影響を受ける計画が、今、進行しています。「京成押上線連続立体交差事業=京成立石駅、鉄道の高架・立体化計画」です。
 簡単にいうと、現在、京成押上線の線路は、青戸(下り方面・立石の隣駅)と四ツ木(上り方面・立石の隣駅)間だけが地面レベルになっているのですが、それを高い位置に敷き直そうという計画です。

 実は、この話はもう30年も前、私が子どもの頃から立ち上がっていました。しかし、浮かんでは消えを繰り返していたので、ちょっとした“オオカミ少年”状態になっていたのです。ですが、先日、葛飾区役所に問い合わせたところ、計画が、確実に実現に向かっていることがわかりました。




 区役所によれば、計画の認可が下りたのは平成14年。実行までのスケジュールは以下です。

1) 平成24年を目標に、現在の線路を北側にずらし臨時線路とする。
2) そのために、駅の北側の用地を所得する。
3)現在の京成立石駅、および線路の場所に立体化した新線路を完成させる。
4)北側の臨時線路を取り払い、区道として整備する。


 現状は、2の段階で、区役所の方は、「相手のあることなので強制はできない」と説明していましたが、その話しぶりから、「用地所得」がかなり進行しているという印象を受けました。街づくりポスター.jpgつまり、この計画がこのまま進めば、間違いなく、鳥半身の唐揚げで有名な「鳥房」やモツ焼きの「江戸っ子」、そして「呑んべ横丁」などが立ち退くことになります。

 なお、南口の仲見世商店街は、「京成押上線連続立体交差事業計画」の対象ではありませんが、別の再開発案が協議されているといいます。

 本当に、立石から、”昭和が薫る”駅前の光景が消えてしまうのでしょうか? 認可が下りている以上、もう後戻りはできないのでしょうが、私は、信じられない、信じたくない、そんな思いでいっぱいです。

□ 葛飾区役所街づくり推進課鉄道立体担当係
住所:〒 124-8555 葛飾区立石5-13-1 葛飾区役所3階 303番窓口
電話:03(3695)1111 内線3403
Fax:03-3697-1660


柳田由紀子の本/紫
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2009年04月09日

東立石4丁目、道路拡張計画、2009年2月の説明会

三陽のポスター.jpg この2月、葛飾区が主催した東立石4丁目、道路拡張計画(正確には防災街区整備地区計画、密集住宅市街地区整備促進事業)の説明会に行って来ました。普段アメリカに住んでいるとはいえ、私にも大いに関係があるからです。

 区の説明によると、5月あたりから個別家庭訪問が始まり、来年には買収の価格査定に入っていくようです。
 会場の壁には、区が描く新道路の地図が貼られていました。現状の地図に赤線が引かれ、拡張道路の範囲、それによって買収対象となる家々が明確に記されています。その地図を真剣に眺める住民たち。どうやら家がそっくり道路になってしまうケースはないようですが、物干しがなくなってしまう方、家の3分の1ものスペースが道路対象地となっている家、反対にまったくひっかからない家庭と、悲喜こもごもでした。
 区では、「この計画に強制力はない」と説明していましたが、一方で、「ご理解いただくまで、根気強くご説明に伺いたい」とも。

防災公園ローロー.jpg 東立石4丁目の拡張道路は、奥戸街道から中川横の防災公園(於・中川の七曲、旧立石製薬の工場跡地。東立石緑地公園、中川河岸緑地公園とも呼ぶ)に及びます。災害時には、防災公園が住民の避難場所となるため、道路拡張の前にいち早く区画が整理され、公園が造られました。

「強制力はないって言っても、最終的に従うしかないんでしょ?」
 と、知人に問うと、
「まあね。でも、防災公園に家が2軒残っているよ。あれは、徹底抗戦したんじゃないかな」
 との答え。

 早速、公園に足を運ぶと、あったー! 広い防災公園のど真ん中に住宅が二軒、すっくと建っていました。たまげた!
 お話を伺っていないので、正確な経緯はわかりませんが、たぶん、知人の推測が正解でしょう。こういう方法もあるんですね。私は、「土性骨」という言葉を久しぶりに思い出していました。
 道路拡張に関して、賛成派でも反対派でもない私ですが、しかし、件の二軒の在り方に、「自分も、もう一度よーく考えみよっ!」と思ったことでした。
(写真は防災公園。二軒のおたくは、
プライバシーを尊重し撮りませんでした。)


→東立石4丁目、「防災街区整備地区計画」(2008年9月13日参照)


posted by 柳田由紀子 at 07:33| 東京 ☀| Comment(12) | TrackBack(1) | 再開発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月06日

駅前の青写真は、デキそこないの六本木ヒルズみたい

立石再開発/青写真1.jpg 立石を後にし、アメリカ、ロサンゼルスに戻って1週間。凄まじいホームシックを患っています。立石の曲がりくねった路地、密集した家々、お寿司にモツ焼き、ラーメン、そして、ややガサツながらも自然体な人々が、たまらなく恋しい……。
 それに較べて、ロサンゼルスは、道はボーン、家もボーン、食べ物も大味で、車社会だからめったに人も歩いていません。たまらなく淋しい……。

 しかし、どうだろう? 立石駅前が再開発されても、私はこんなに立石を想うのだろうか?





立石再開発/青写真2.jpg 今回の帰国時、ある方(この人は再開発反対派)から、区やゼネコンが描いた開発後の立石駅前の設計図を見せていただきました。それによると、駅前は北口にロータリーができ、南北ともに高層ビル郡に変わります。土地開発業者がいかにも描きそうな青写真で、なんだかデキそこないの六本木ヒルズみたい……。あーあ。

 確かに、老朽化した南口の仲見世商店街は、「都内5073町丁目中、32番目の危険度」(東京都)だそうだから、なんとかしなくちゃならないのだろうけれど、それにしても、立石を、あの設計図が示すような「張りぼての街」に変えちゃっていいのだろうか?
 立石恋しや。だけど、なんとも気になる街の先行き……。

*上記の青写真は、2009年当時のもの。現在はもっと違う形で話が進んでいるといいます。

追記:最近入ったしかるべき筋の情報によると、北口の再開発には「なんだかんだ十年はかかりそう」とか。よかった、あと十年あるんだ! (2013/02/01)

柳田由紀子の本/紫
posted by 柳田由紀子 at 23:57| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 再開発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月13日

東立石4丁目、「防災街区整備地区計画」

「鳥房」「呑んべ横丁」がある立石駅北口「仲見世」のある南口の再開発の他に、今、立石に大きな変化が起きようとしています。それが、東立石4丁目の「防災街区整備地区計画」です。
 簡単にいうと、東立石4丁目を南北に走る道2本と、東西、北西の道各1本、合計4本の道幅を、およそ6メートルに広げようという計画です。

 その目的は、
*主要な生活道路の整備と安全な避難ルートの確保
*建物不燃化の促進(避難路としての主要な生活道路沿道の延焼抑止)
*地区の特性に応じた計画的な街並の誘導


再開発地図.jpg
 
 そのため、2008年から葛飾区は密集事業(正確には、密集住宅市街地区整備促進事業)を開始しました。
 実際、東立石4丁目の道路の多くは、車2台がすれ違うこともできないほど狭く入り組んでいます。これでは、災害の際に消防車や救急車などの緊急車両が通れないし、住民の安全にもかかわる。安全な避難ルートを確保するために、ある程度幅のある道路を造りましょう、というのが変更の理由で、それは相当程度理解できることです。




 しかし、この計画によって家を建て直したり、立ち退いたりしなければならない地権者の数は2,600名強。
 葛飾区都市整備部街づくり推進課は、現在素案を住民に説明、意見の収集作業をしていますが、計画の公示は2009年春に予定されていますし、そろそろ都市計画法の手続きに入る段階だといいます。
 そんな計画の進展状況と比例するように、長年住み慣れた家を離れることになるかもしれない住民たちの不安は募っています。反対に、その一方で、立ち退き料狙いで物件を物色している業者もいるとか、いないとか。

 あちこちで進む立石の大変化。いったい立石は、10年後どんな姿になっているのでしょうか?

□303番窓口街づくり推進課密集地域整備担当係
住所:葛飾区立石5-13-1 葛飾区役所3階
電話:03-5654-8345
FAX番号:03-3697-1660




追記:東立石4丁目、道路拡張計画、2009年2月の説明会

三陽のポスター.jpg
 この2月、葛飾区が主催した東立石4丁目、道路拡張計画(正確には防災街区整備地区計画、密集住宅市街地区整備促進事業)の説明会に行って来ました。普段アメリカに住んでいるとはいえ、私にも大いに関係があるからです。
 区の説明によると、5月あたりから個別家庭訪問が始まり、2010年には買収の価格査定に入っていくようです。
 会場の壁には、区が描く新道路の地図が貼られていました。現状の地図に赤線が引かれ、拡張道路の範囲、それによって買収対象となる家々が明確に記されています。その地図を真剣に眺める住民たち。どうやら家がそっくり道路になってしまうケースはないようですが、物干しがなくなってしまう方、家の3分の1ものスペースが道路対象地となっている家、反対にまったくひっかからない家庭と、悲喜こもごもでした。
 区では、「この計画に強制力はない」と説明していましたが、一方で、「ご理解いただくまで、根気強くご説明に伺いたい」とも。




 東立石4丁目の拡張道路は、奥戸街道から中川横の防災公園(於・中川の七曲、旧立石製薬の工場跡地。東立石緑地公園、中川河岸緑地公園とも呼ぶ)に及びます。災害時には、防災公園が住民の避難場所となるため、道路拡張の前にいち早く区画が整理され公園が造られました。
「強制力はないって言っても、最終的に従うしかないんでしょ?」
 と、知人に問うと、
「まあね。でも、防災公園に家が2軒残っているよ。あれは、徹底抗戦したんじゃないかな」
 との答え。

平和橋公園.jpg
 早速、公園に足を運ぶと、あったー! 広い防災公園のど真ん中に住宅が2軒、すっくと建っていました。たまげた!
 お話を伺っていないので、正確な経緯はわかりませんが、たぶん、知人の推測が正解でしょう。こういう方法もあるんですね。私は、「土性骨」という言葉を久しぶりに思い出していました。
 道路拡張に関して、賛成派でも反対派でもない私ですが、しかし、件の2軒の在り方に、「自分も、もう一度よーく考えみよっ!」と思ったことでした。

*写真は防災公園。2軒のおたくは、プライバシーを尊重し撮りませんでした。


追記:消えた2軒の家(2013年6月16日書く)。
 先月、防災公園方面を散歩すると、件の2軒の家がなくなっていました。何があったのでしょうか?
posted by 柳田由紀子 at 17:10| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 再開発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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